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HubSpotダッシュボードとは?特徴・機能・活用事例と成功する導入ポイントを解説

作成者: 小向雄大|2025.05.29

HubSpotのダッシュボード機能は、マーケティング、営業、カスタマーサポートなど、さまざまな部門のデータを一元管理し、視覚的に表示することで、業務の効率化と戦略的な意思決定を支援します。以下に、全6章構成でその活用法を解説します。

HubSpotダッシュボードの概要

HubSpotのダッシュボードは、複数のレポートを集約し、リアルタイムでデータを可視化するツールです。これにより、経営層から各部門担当者まで、KPIや主要業績指標(KGI)を一目で俯瞰し、現状把握や課題抽出、施策の優先順位付けが迅速かつ的確に行えます。部門ごとの個別指標と横断的な全社指標を並列で見られるため、会議資料作成や報告業務の効率化はもちろん、部門間での連携や進捗共有にも大きく寄与します。

具体例として、マーケティング部門では、ウェブサイト訪問者数、リード獲得件数、広告やメール配信のクリック率や開封率など、施策ごとに重要な指標をダッシュボード上で集約し、短期・中長期の成果を可視化できます。営業部門では、フェーズごとの商談進捗、成約率、案件ごとの売上予測や営業担当者ごとの実績をリアルタイムにモニタリングでき、ボトルネックの早期発見やパフォーマンス向上に直結します。さらにカスタマーサポート部門では、日々の問い合わせ件数、一次回答までの平均対応時間、顧客満足度(CSAT)やNPSといった評価指標をダッシュボードで一元管理することで、即時性の高い改善アクションにつなげることが可能です。

このように、HubSpotダッシュボードは単なるレポート集約ツールではなく、各部門の戦略遂行と業務プロセスの最適化を支える、経営・現場双方に不可欠な意思決定基盤となります。

ダッシュボードの主要機能とメリット

HubSpotのダッシュボードは、以下のような主要機能を備えています。

  • カスタマイズ可能なウィジェット
    ドラッグ&ドロップ操作で直感的にウィジェットを追加・配置できるため、ユーザーの業務目的や役職、KPIに合わせて、多種多様なレポートやグラフ(リスト形式・棒グラフ・円グラフ・時系列グラフ・比較グラフ等)を自在に組み合わせて設計できます。たとえば、営業チーム向けには案件のフェーズ別推移や成約率を、マーケティング担当者向けにはキャンペーンごとのリード獲得状況や流入チャネル別分析、カスタマーサポート部門向けには対応件数やCSAT/NPSの推移を、それぞれ業務に直結する視点でカスタマイズ可能です。こうした柔軟な設計により、ユーザーごとに最適化されたダッシュボードを短時間かつ効率的に構築できます。
  • リアルタイムデータ更新
    最新のデータが即座に反映され、常に最新のKPIや業績指標をチーム全体でリアルタイムに確認できるため、意思決定やアクションを迅速に行えます。また、手動でデータを更新する手間が不要となり、分析や報告の精度向上にも寄与します。
  • 共有機能
    ダッシュボードをチームメンバー全員と簡単に共有できるため、各自が常に最新の情報をリアルタイムで把握し、共通認識のもとで迅速かつ一貫性のある意思決定・アクションを実現できます。URL共有やアクセス権限の細かな設定にも対応しており、経営層向け・実務担当者向けなど用途ごとに情報の見せ方を最適化できる点も大きな特長です。これにより、各部門での状況把握や進捗確認をスムーズにするとともに、部門横断の課題把握や目標達成に向けた連携強化を支援します。

これらの機能により、データ分析の効率化、部門間の連携強化、戦略立案の迅速化が期待できます。

ダッシュボードの作成とカスタマイズ

ダッシュボードの作成は、HubSpot内で直感的かつ柔軟に行えます。まず、あらかじめ用意されたテンプレートから目的に合ったものを選択するか、運用方針や業務要件に合わせてゼロからカスタムダッシュボードを設計します。ウィジェットの追加はドラッグ&ドロップ操作で簡単に行え、表示したいレポートやグラフ(数値指標、推移グラフ、円グラフ、リスト形式など)を自由に組み合わせてレイアウトを調整できます。フィルタ機能や集計期間設定もウィジェットごとに細かく指定できるため、役職や目的に合わせた最適な情報設計が可能です。

例えば、マーケティングダッシュボードでは、日次・週次・月次単位のウェブサイト訪問者数、流入チャネル別トラフィック、リード獲得数、ダウンロード数、メール配信状況(開封率・クリック率)、キャンペーンごとの成果などを一覧で集約できます。商談やウェビナーのパフォーマンスなど複数部門のKPIも統合表示できるため、部門横断で数値を可視化し、現状把握や次のアクション立案を大幅に効率化します。このように、目的や役割ごとにカスタマイズしたダッシュボードを作成することで、業務の透明性と意思決定のスピードが飛躍的に向上します。

ダッシュボード活用による業績向上の事例

実際に、HubSpotのダッシュボードを活用して業績を向上させた事例があります。例えば、ある企業では、ダッシュボード上で広告の効果やメールの開封率、成約率といったデータを視覚的に分析し、改善ポイントを一目で把握することで、マーケティング戦略の最適化を実現しました。

また、営業部門では、商談の進捗状況や成約率をリアルタイムで追跡し、ボトルネックを早期に発見して対策を講じることで、売上の拡大に成功しました。

効果的なダッシュボード運用のためのベストプラクティス

効果的にダッシュボードを運用するためには、以下のポイントに注意することが重要です。

  • 目的の明確化
    ダッシュボードが担う役割や活用目的を明確にし、自社の経営課題や業務プロセスに直結するKPI・KGI、モニタリングすべき指標を具体的に設定します。たとえば「リード獲得状況を部門間でリアルタイムに把握したい」「営業フェーズごとの成約率と要因分析に活用したい」「問い合わせ対応の品質改善をCSAT指標で定量的に管理したい」など、組織やプロジェクトごとに求めるゴールを最初に言語化することが、ダッシュボードの価値を最大化するための第一歩です。目標が明確になることで、ダッシュボードの指標設計や表示内容、レポート構成も自然に最適化され、運用負荷や情報の過多による混乱を防げます。
  • 定期的な見直し
    ダッシュボードの内容やレイアウトは、事業環境の変化や目標の見直しに合わせて、定期的に評価・更新を行うことが不可欠です。自社のKPIや重要指標が実態に即しているか、表示する情報に過不足がないかを定期的にチェックし、現場のフィードバックや経営層のニーズも反映させることで、常に最新のビジネスゴールや業務プロセスに最適化されたダッシュボードを維持します。また、レポートの追加・削除やレイアウトの入れ替え、指標の見直しなど柔軟なアップデートにより、部門間の連携や意思決定の質を高め、変化の速い市場環境でも迅速に対応できる体制を構築できます。
  • チーム内での共有と教育
    ダッシュボードの使い方や各レポートの解釈方法について、定期的な社内勉強会やマニュアル整備を通じて体系的に共有し、チーム全員が同じ基準と視点でデータを理解・活用できる環境を整備します。また、具体的な活用シナリオや目標到達プロセスを事例ベースで解説しながら、実務に即したノウハウを浸透させることで、属人化の防止や分析スキルの平準化を促進します。こうしたチーム内の教育・情報共有を徹底することで、ダッシュボード機能が十分に定着し、全員が主体的かつ効果的に意思決定や業務改善へつなげられる体制を構築します。

これらのベストプラクティスを取り入れることで、HubSpotのダッシュボード機能を最大限に活用し、データドリブンな組織運営を推進できます。

HubOneだからこそ実現できるデータ活用

HubSpotのダッシュボード機能は確かに強力ですが、その真価を引き出し、実際の事業成果につなげるには「正しい設計と運用」が不可欠です。単にツールを導入するだけでは、期待するパフォーマンスは得られません。HubOne(ハブワン)では、HubSpotの導入支援から運用設計、さらにはダッシュボードの構築・カスタマイズ、そして現場定着のためのチューニングやトレーニングまで、一気通貫でサポートします。

実績として、これまで多種多様な業界・業種のクライアントに対し、BtoBマーケティングや営業、カスタマーサクセスの現場目線に寄り添ったKPI設計とデータ可視化の最適化を、ご要望や業務課題ごとに個別最適で実現してきました。たとえば、営業とマーケティングの連携が進んでいない企業には、部門間で共有すべき指標やアクションプランをダッシュボード上に集約し、数値を根拠とした意思決定を促進。これにより全社レベルでのパフォーマンス向上や部門間の壁の解消をサポートします。さらに、リード獲得からナーチャリング、商談化、クロージング、カスタマーサクセスまで一連のプロセス進捗をワンクリックで俯瞰できるダッシュボードを構築し、経営層から現場担当者まで迅速かつ的確な判断・アクションが可能となります。

また、ハブワンの特長は「導入して終わり」ではなく、運用開始後も定期的なレポート改善やダッシュボードの見直し、PDCAサイクルの定着支援まで伴走する点です。現場の運用状況や経営戦略の変化に合わせて、常に最適な指標体系やダッシュボード構成をリファイン。これにより、データをただ「見える化」するだけではなく、「組織を一歩前進させるための“動かす力”」へと変換し、クライアントの成長サイクルを強力に後押ししています。

HubSpotを活用して組織の意思決定を加速したい、デジタルマーケティング基盤を進化させたい、データドリブン経営を実現したいとお考えなら、ぜひ一度ハブワンへご相談ください。皆様の現場ニーズに真摯に向き合い、最適解をご提案いたします。

 

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