HubSpot導入前に見直すべきマーケティング戦略とは?成功企業が実践するポイント

HubSpot導入前に見直すべきマーケティング戦略とは?成功企業が実践するポイント

小向雄大

小向雄大

小向雄大
執筆者:小向雄大
早稲田大学卒業後、新卒でITベンチャー企業に入社。社長直下の経営企画部門の立ち上げを担い、ゼネラリストとして業務に携わる。その後、大手不動産ベンチャー企業の経営企画、博報堂DY傘下エージェンシーで自社マーケティングおよびクライアントへのコンサルテーション業務に従事。ハブワンにRevOpsとしてジョイン。 HubSpot歴7年目。

HubSpotは、マーケティング、営業、カスタマーサクセスまでをカバーする強力なプラットフォームですが、「導入=成功」ではありません。ツールの力を最大限に発揮するためには、自社のマーケティング戦略と業務プロセスを見直し、明確な目的と体制のもとで活用していく必要があります。本記事では、HubSpot導入前に立ち返るべき戦略的な視点から、体制づくり、データ設計、部門連携まで、成功に導くための実践的なポイントを解説します。

HubSpot導入の前に立ち返るべきマーケティング戦略の本質

HubSpotは非常に高機能なMA・CRM・CMSを統合するSaaSですが、導入すればすぐ成果が出るわけではありません。多くの企業で失敗の原因となっているのが、「ツールの導入」が目的化してしまい、本来のマーケティング戦略と乖離してしまうことです。

まず重要なのは、自社の顧客像、バイヤージャーニー、購買までのステップを明確に再確認し、ペルソナと提供価値を整理することです。ターゲットは誰なのか?その人はどこで情報を得て、何に課題を感じ、どのように意思決定をしていくのか?この視点が欠如した状態では、たとえHubSpotを導入しても成果には繋がりません。

HubSpotを活用する上では「戦略→施策→ツール」の順番が肝要です。戦略の再定義こそが導入成功の第一歩になります。

既存施策の棚卸しと効果測定が生む“HubSpot最適設計”

HubSpotを導入する前に、自社がこれまで行ってきたマーケティング施策の棚卸しを行いましょう。メールマーケティング、SEO、広告運用、展示会、セミナーなど、チャネルごとのリード獲得効果や、そこから商談・受注に至ったかのKPIを可視化することが重要です。

このプロセスは「何がうまくいっていて、何に改善の余地があるか」を明確にし、HubSpot上で再現すべきシナリオとそうでないものを切り分ける判断材料となります。また、リードステータスやライフサイクルステージの定義、営業部門との連携体制の有無もあらかじめ整理しておくことで、導入後の混乱を防ぐことができます。

この棚卸しを怠ると、HubSpot上での設定が中途半端になり、社内利用が定着せず、失敗に終わるケースが多々あります。

営業・CS部門との連携で作るマーケティング戦略の一貫性

HubSpot導入時にマーケティング部門だけで設計を進めてしまうのは非常に危険です。営業(Sales)部門、カスタマーサクセス(CS)部門と密に連携し、リードの定義、MQL・SQLの条件、引き渡しのタイミングなど、プロセス全体の合意形成を取ることが求められます。

この一貫性がHubSpot上の設定、レポート、アラート、タスクなどに直結するからです。たとえば、営業視点から見て「ホットなリード」が、マーケティングの条件では適切にスコアリングされていない、あるいは情報が不足している、ということがあると、せっかくのリードが放置され、信頼性が損なわれます。

HubSpotは部門横断で活用してこそ真価を発揮します。戦略段階から関係部門を巻き込むことが成功の鍵です。

HubSpotで再構築すべきデータ基盤とKPI設計

マーケティング施策のPDCAをHubSpot上で高速回転させるには、導入前に「どのようなデータをどの粒度で、どこまで可視化したいか」を明確にしておく必要があります。特にCRM情報、リードソース、キャンペーン単位のパフォーマンス、営業接触履歴、コンテンツの閲覧状況など、あらゆる顧客接点を統合的に分析できる体制構築が求められます。

また、KGI・KPIの設計も事前に行っておくべきです。「問い合わせ件数」「商談化率」「メール開封率」「コンバージョン率」など、何を追うのかが不明確なまま導入してしまうと、せっかくのダッシュボードやレポート機能も形骸化してしまいます。HubSpotを“可視化エンジン”として活用するには、戦略と数字の紐付けが重要なのです。

戦略から運用へ、スムーズなHubSpot導入を実現する体制構築

最後に重要なのが、HubSpotの導入・運用を進める体制づくりです。HubSpotは機能が非常に多岐に渡るため、導入初期には設定・設計にリソースが必要となります。社内に専任のプロジェクトリーダーを設けるか、外部パートナーと連携し、初期構築から運用定着までを見据えた計画を立てましょう。

また、現場担当者の教育も不可欠です。マーケティング部門だけでなく、営業・カスタマーサクセス・経営層を含めてツールの使い方や活用意義を共有し、全社的な認識統一を図ることが、活用の浸透を促します。

さらに、月次・四半期単位での振り返りを組み込み、施策と戦略のズレをタイムリーに補正する文化を育てることも大切です。ツール導入はゴールではなく、戦略実現の手段です。その本質を見失わないことが、HubSpot導入成功の決め手となります。

HubOneだからこそ成功に近づける、HubSpot導入支援の真価

HubSpotの導入で成果を出すには、単なる初期設定支援やマニュアル提供では不十分です。重要なのは、自社の戦略に根差した設計と、現場が実際に“使いこなせる”状態へ導くこと。そこに、私たちハブワンの支援価値があります。

ハブワンは、国産・外資問わず多数のCRMやMAを取り扱ってきた経験を活かし、HubSpotの導入を「ツール導入」ではなく「事業成長支援」と捉え、単にHubSpotの操作に詳しいだけでなく、クライアントのマーケティングや営業プロセスを深く理解し、ビジネス目標とツール活用を繋げることを重視しています。

HubSpot導入を「成功」に近づけるためには、信頼できるパートナーの存在が不可欠です。戦略設計から運用までを一気通貫で支援できるハブワンだからこそ、他にはない“本質的な成果”に辿り着くことができるのです。

▼現在オンラインにてお悩みカジュアル相談も受け付けております。
本記事の執筆者がHubSpotに関することや、CRMやマーケティングのお悩み・課題をお伺いします。無料ですので是非ご活用ください。

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 こちらも併せてご覧ください。

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